新しい家族 もみじちゃん その1

急遽、母が介護施設のある老人ホームへ入る事になりました。

自宅でたおれているところを発見され、病院へ運ばれました。
診断の結果、中度の認知症との診断。
体も自分では動かせない状態となっていました。

最後に電話で話したのは母の日。
いつもと同じ様子でした。
その数週間後に起こった事でした。

妹からは即、帰国するよう言われていましたが、どうにも仕事がはいっており、その事を考えることすらできませんでした。

母は、もう、一人で生活をする事が出来ず、家には戻る事もできないため、家を処分する事にしました。
名古屋にあった空き家も、お掃除、セキュリティー等の管理費用、固定資産もかかるため、こちらも一気に処分。
事前に司法書士とも連絡をし、トドままのあらゆる証明書をこちらで用意し、大変な事でした。

仕事をかたづけながら、何とか日本帰国のめどがついたところ、妹から、母の飼い犬(もみじ パピヨン 7歳?)を引き取る人がいないので、最悪のケースとして保健所を考えていると。。。。
何?????? What?????Quoi?????? ハァ?????
その話が終わる前にトドままの心の中で、「もみじはカナダへ」という気持ちが生まれていました。
その時から、もみじちゃんはトドままの子になったかもしれません。

はじめまして、もみじです。
元ブリーダー放棄ワンコなので、年齢、過去の事、不詳です。
とりあえず、入国書類には2009年6月30日とされています。
獣医さんは10歳にはなっているかもと言われました。確かに白い毛も見られます。
まいっか、年なんて。
年齢偽装って、女優みたいでしょ?

日本女子です。これから英語をフランス語、頑張ります。
トド姉さんに見守られながら、外国で生きていきます。
2度、保健所送りを逃れてきた強運女子です。
大雪なんてなんのその。
私、のんびりトド姉さんと違いガツガツですよ。
これかも、どうぞよろしくお願いしますね。


さぁ、もみじ日本脱出計画にあたり、輸出入について調べなくはなりません。
まずはカナダの厚生省にあたるところへ輸入書類 確認。HPで調べるしかなく、メールも返答なし。
でも、日本は狂犬病ない国だから容易だわ。
英語かフランス語の健康診断書か狂犬病証明書のみか。。。。

日本からは時間があったら容易だったかもしれません。
トドままの帰りのフライトは名古屋発 午前7時55分。空港行き一番早い電車でも到着は午前6時20分。
検疫所は午前8時半にOpen。
検疫には3時間前にはくるようとの事。無理だわ。。。。

事前に名古屋セントレア空港検疫所へ連絡を入れて問い合わせをしました。
出発3日前に検疫予約を入れる事ができました。

検疫のため、セントレア空港へ(名古屋中部国際空港)へ。
初めて電車にも乗りましたよ。
じっと、ケージの中でいい子でした。

検疫担当者へはメールでの質問ができ、とても丁寧にご説明をして下さいました。

無事に輸出書類、カナダ用の輸入書類完成。

検疫完了のタグをケージにつけます。


妹宅でのもみじです。

母が病院へ入ってから、トドままが帰国するまで、もみじは仏壇のある父の実家(先祖の仏壇のある)で、
ずっと一人でいました。
数ヶ月間も。

夜だけ、甥が水とドライフードをあげにきていたようですが、カリカリだけでは食べません。
生ハムタイプというおやつを混ぜていたようですが、犬を飼ったことのない甥です、こんなんでは
犬はご飯を食べません。
お水もペットボトルを逆さにしたウサギ用のような水のみです。
後に獣医検診で、水分不足と診断されました。
トドままには虐待に思えました。

体臭、口臭とも酷いもみじを獣医で歯のクリーニング、美容院でおっさんのようにシェービング。
妹に最後の一週間は家で一緒にいられるようお願いしました。



もみじに会ったのは、父が亡くなった時。
そのちょっと前に、できの悪い甥が、あるブリーダーから引き取った子です。
当時、ブリーダー曰く、「2歳で、こどもが産めないから保健所へ連れて行く予定だ」と。
それは嘘で、獣医さんは「通常、ブリーダーは捨てる犬は5歳ぐらい。この子は出産も経験していますね」と。
帝王切開の傷がありました。

父がなくなって5年。
もみじは、父の事も知っています。
父亡き後、寂しくなった母をずっと見守ってくれました。

しかしながら、ブリーダー出身のもみじはお散歩を知りませんでした。
「歩かないから」と、誰も訓練もせず、お庭だけで用をたしていたようです。

母も犬の飼い方を知らず、動くぬいぐるみ扱いのようだったのでしょう。
最後は、痴呆も入っていたのでしょうか。

この2週間のネタありありですが、とりあえず、無事にもみじちゃんをカナダへ連れてくる事
できました事をご報告です。

きっと、もみじは、おばあちゃんに会いたいかもしれません。
おばあちゃんには、もみじの記憶はうっすら、夢のごとくになっているかもしれません。
最後まで「もみじはカナダへ連れて行かないで。また、一緒に住むんだから」と言った母の言葉が
忘れられません。
しょうがないですよね。

ホームシックになるか心配していましたが、カナダ到着後、ぐっすり寝て、トドまま(マミー)にぴったりしてきます。
お散歩だってルンルンです。
涼しいカナダへ来て、嬉しいのかな?
トドままもだわ。


カナダ入国成功!
カルガリー空港にて。
10時間フライト後、空港外で大ウンP!!!

優しい検疫所の方々へ感謝。



今日もトドとお散歩


トドとも近くて遠い距離として問題なく過ごしています。
カナダに来て、そろそろ一週間が経ちます。
トドまま手作食もしっかりと食べてくれています。
ガツガツしていますよ。大笑いです。

留守中、てんかん薬が必要なトドをしっかりとお世話してくれたミミにも感謝。
トド、あいかわらず、ボケーとしていますが、お散歩の時はすごいスピードでササッと歩きます。
食べてもくれます。トイレットシートの上でもオシッコできます。
トドも頑張ってくれています。

日本の犬友の方々からもいっぱい応援を頂きました。ありがとうございます。

これから、2シニア女子のお母さんになります。
大変だけれど、大事な命を守れた事の喜びでいっぱいです。
やっぱり、ワンコに囲まれた生活はいいな。


あっ、そうそう、トドまま、成田で7時間待ちしていたら、「Youは何しに日本へ」とう番組が来てて、
後ろのデンマークの若者にインタビューしていました。
ミミとビデオチャットしてて、それをON Timeで見せてあげました。
後ろの子、ドラえもんのタケコプター帽子?
火曜日の朝、成田です。

21日の夜中到着、翌日の出勤はつらいぜ!!
なので、いまだに時差ぼけ去らず。

次回、その2にて、もっと詳細書きます。

日本は暑かった!!!!
今日はこれで締めくくり。