新しい家族 もみじちゃん その2

もみじがカナダへ移住してから2週間が経ちました。

2週間の滞在中にあらゆる事をしていたのと、時差ボケもあって、今になってみると、
全てが夢のような気がします。

夜中にモントリオール到着で、翌日には出勤、時差ボケをひきづりながら、山のような仕事を済ませ、
何度も、デスクで眠気と戦っていました。
残業も続き、このままあの世に行ってしまうかもと思うほどでした。

日本到着後は、まず、家にある物を全て処分。
暑くて、すでにバタンキュー(死語)

思い出もご先祖様代々のものなんて言っていられません。
保管するところがありませんし、時間に限りがあります。
妹はそれらに固執せず、すべて処分を望んでいました。

処分したものの中で、大きな後悔をした第一の物は、150年以上の一間サイズの先祖代々のお仏壇。
不謹慎だけれども写真を撮りました。
お寺様にお願いして、お魂抜き、新しい小さいお仏壇へ魂入れをしました。

名前を継いだ甥が一人前になるまで、お仏壇は妹のところに預ける事にしました。
何だか、ご先祖様に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
処分はお葬式会社の依頼。
なぜか、ドアから出ず、その場で解体。合掌。

トドぱぱは、カナダへ送れと言いましたが、お経もできないし、毎月、お寺様にも来てもらえませんから。

第二の物は、着物。
管理できないし、妹もいらないと。
振袖、鮫小紋、訪問着、アンサンブル、帯2本だけプラスティックケース入れて、あとの
着物、お草履全部、ゴミにしました。

第三の物は、曽祖父母、父の子供の時等の写真
もう、きりがないほどの量が出てきて、写真に撮ったものもありましたが、全部はできませんでした。
高校時代のアルバムもさようなら。重くて無理なので、写真だけ撮りました。
大学のアルバムだけは最終なのでとっておきました。

第四の物は、先祖代々の漆の食台付き椀一式。
大きな古い木の入れ物に入っていました。
昔は、ここで近所の方々が結婚式をあげたそうです。
金屏風もありました。

すべて、さようならになってしまいました。
しょうがないな
これが頭の中をぐるぐる。

でも、すべての物、目に焼き付けています。
これでいいのかな?
書いていても、何だか心が痛い。


さて、もみじの輸出入。
事前にカナダ政府のHPで調べたところ、カナダ入国には狂犬病ワクチンもしくは獣医の健康診断のどちらかが輸入に必要だと。



セントレア空港(名古屋)検疫所入り口


診察台

もみじは、歯が真っ黒で、ワクチンもしておらず、口臭もかなり酷かったです。
まずは、獣医さんからの健康診断。
もしかして、こんな健康状態だから、何か引っかかるか心配でした。

妹の近くの獣医さんへ。
槇原(歌手)そっくりな、とても穏やかな獣医さん。
じっくりと話を聞いてくださり、先生にとっても初めてと思われる検疫用の書類。

まずは、先生に歯のクリーニングをお願いました。
歯をむくことないいい子のもみじのお口を見て、「抜歯する歯がたくさんあります。残すようにはします」と言われました。

同時に狂犬病のあるカナダなので、ワクチン、IDのためにマイクロチップも入れて頂きました。
歯のクリーニングが1万5千円って、一瞬、耳を疑いました。カナダでは8万、9万円以上しますから。
もみじは、その夜、病院にお泊まりでした。
もう、心はお母さんでしたよ。もう、心配で心配で。

翌日、病院に行くともみじの歯はたくさん無くなっていました。
下の歯も横に飛び出ています。
でも、口臭なくなりました。これでいいと。

血液検査も問題ないとの事。
ただ、水分不足なので点滴をして下さいました。
帰国前日にも来るように言われました。何と、先生は2回目の点滴代を無料にして下さいました。
こちらだったら、2万円ぐらい取られそうです。それより、水飲ませてで終了かも。

空港の検疫所の獣医さん(女医)もとてもご親切で、この方々のおかげで、書類
問題なく無事に入国できたわけです。



名古屋から成田までは貨物として大きなケージに入れられ、しばし
お別れ。
アイスパックを入れてくれたそうです。
係員、ちょっとモタモタしていました。
自分でしようかな????
トドまま、ちょっとイラツキ。


名古屋最後の日に空港で買った味噌カツサンドと爽健美茶


成田でウンp

離陸です。


千葉の上空。午後4時。
デヴィちゃん、風鈴コンビ、いつか会おうね。
バイバイ。

成田からカルガリー、モントリオールへは機内一緒。


もみじ、ワンとも言わず、耐えました。

成田から、カナダ入国はカルガリーにて。


途中、ロッキー山脈が見えました。


もみじ、トドが近くに来ると「あっち行って」と言います。
お散歩は並んで仲良くできます。


お顔が近づいても問題なしです。
ネンネの時は、わざと二人を近づけておきます。
二人が平和に寝ていると、なんとも言えない安堵感があります。

とりあえず、その2はここまで。このネタ、どこまで続くのか、線路のように?

その3では、名古屋でしかないと思われるお料理ご紹介。
猛暑の日本、しっかり煮込んであるものも「冷たい」の選択がありました。
これって、名古屋食の文化を変えてしまう〜

悲しい事に、トドの容態が良くありません。
例のマズルショックから、犬格(人格?)が変わってしまい、噛みグセが出てしまいました。
お口まわりに触れる物、全てが恐怖に。

歯が痛そうです。
お口を何度もガクガクさせて、手で強くその場所を押さえつけようとしています。
また、今日、蜂にも刺され、明日、獣医さん(ワンコ歯医者)とアポです。
今度は、前回と違う獣医さん。
歯の専門医だそうです。100万、かからないよね〜 〜キャ〜

こちらもご報告します。

痛みが少しでも、トドから取れますように。

老犬、大変ですが、大事な家族。
トドままに、どのくらいできる力があるかわかりませんが、
可能な限り、やってあげたいです。

その3もありますので、またね。