痴呆犬、それでも頑張る

3月、トドままのお仕事は超多忙になり、出張もあったりで、ひちゃかめっちゃかでした。

そんな中で、良いニュースといえば、1ヶ月間ほど、てんかん発作が起きていないことです。
しかしながら、痴呆が始まっています。
あんなにトドままっ子だったトド、どうなってしまったんでしょうか。
痴呆って、こんな急に起こるのでしょうか。
「🎵 こんにちは、トドちゃん、私がママよ🎵」と歌っても知らん顔。



いつもと違った表情のトドです。
野生動物のように警戒している感じがします。

すでに、てんかん発作の影響で、脳がダメージ受けていたから、何かのショックで、
急激に脳に障害が出てしまったのでしょうか。
素人のトドままは、こんな疑問を持ちながら、この一ヶ月を乗り越えてきました。

2月にてんかん発作が起こった際、初めて、声を出しました。
頭に痛みがあったのでしょうか。

1時間以内に続けて起こった発作、その後、徘徊も始まり、メタルを噛んだり、今までと違った異常な
行動に驚き、3月7日に血液検査も兼ねて、獣医へ行きました。

血液検査を別室でされ、一度だけ、トドがキャインってないたのが聞こえました。
それからです、トドが変わってしまったのは。

獣医が押さえつけようとしたのが怖かったのかな。
私がそばにいて、押さえつけていれば、トドの不安の減少されたのかなと、見えない別室で何があったのか、
トドがどのように取ったのか、いろいろと考えてしましました。

帰宅後から、トドは凶暴になり、特にマズルされていたお口の横あたりを触ると、
すごい形相で噛もうとしました。
身を守るような。
抱っこもできませんし、お散歩もできません。

痴呆が原因なのか、オシッコもウンpもあちらこちらに。


トドままは、ただ、トドを抱っこできないのが悲しくなりました。
数週間かな、こんな悲観的な毎日が続きました。

帰宅しても、リビングルームのソファーの上で知らん顔。
お出迎えもしてくれません。

玄関で靴を脱ぎながら、悲しいな、がっくり、しょうがないな、来週には、例のしっぽフリフリお出迎えしてくれるかな、、、、、といろんな事を思うのです。

けれども、起こって噛み付くという事は、身を守ろうとする行動で、「殺されてたまるか、生きるんだ」というメッセージじゃないかなと思えてきました。

嫌われても、ひたすら、いつものように声をかけて、かけて、かけて。
少しずつ、頭を撫でて、今日は首あたりまで手が伸ばすことができて、明日は背中、明後日も背中、
次も背中までというロングターンでのコミュニケーションを続けました。

1度のタッチにかける時間は、20秒未満。トドにストレスをかける事はできませんから。
グゥと言いかけたら、「シッー」と静かにさせて。
そんな短い時間でも、触れられる幸せってあるんだなと思いながら。

時折、悪魔のトドままが登場したりもしました。
「精神を病んだワンコなら、心開く時が来るけれど、痴呆だから、元のようにはならないな。
もしかして、トドはこのまま、自然にお空に行った方が幸せなのかな」と、恐ろしい考えも出てきました。

酷いてんかん発作の時も、一瞬、こんな事を考えてしまったかも。
その度に、「何言ってるの、トドはこんなに頑張っているのに」と天使のトドままが囁きました。

確かに高齢犬、介護犬がいる飼い主さんは大変です。
肉体的、精神的にも疲れます。
でも、一緒に頑張っていくのですよね。
ワンコだけ頑張っても無理ですから。飼い主さんの力は大きいですよね。
愛の力は大きいですよね。

タッチ、タッチを続けて、ひたすら、いっぱい話しかけていたら、トドが変わってきました。

お股を開いて、お腹タッチをさせてくれるようになりました。
ワンコがお腹を見せるって、安心しきっているという事ですよね。
注意 * 上写真、トドままの腕です。足じゃありませんから。

毛が伸びきって、超ボサ子になったお腹、毛玉だらけです。
あの感触がありました。
一歩進んだような気がしました。

トイレもシートでできるようになりました。
シートでした後、私の膝にタッチもするようになりました。
ご褒美です。

今まではトドと一緒に寝ていました。
今、トドはリビングルームで一人で寝ています。
朝、元気よく、「おっはよう」と声をかけます。
そして、「今日も元気でありがとう」とも。

私だけ、体を撫でる事ができるようになりました。
トドぱぱ、ミミも触れません。
「ハロー、元気」しか話しかけていないもん。無理だって。

安易な安楽死反対派だと、トドぱぱに言ったところ、「トドは家族だから、もちろんだよ。」と。
会社のカナダ人たちは、なぜ、そこまでするのと不思議がります。
ご勝手に不思議がりなはれ! 関西弁で、言い返しますよ。

肝臓の調子も良くないので、こちらも治療したいのですが、獣医は例の副作用少ない高額薬で様子をみてからと言います。


ついに、入手
残業手当も吹っ飛びですが、トド様のためです。一回使用して捨てても後悔なし。

今日はお天気も良く、5度ぐらいだったので、お散歩に出ました。
1ヶ月ぶりですが、トド、歩きます、歩きます、歩きます。
立派なウンpも。
とっても楽しそうでした。自宅に戻り、リードを外す際にもガルルことなく。
こんな最高なお散歩は初めてでした。散歩中、トドままはニコちゃんだったでしょう。

今日のテーマは、「トド、ちょっと復活」にした方が良かったかしらね。
あまりの嬉しさにダラダラと書いてしまいました。



他のブログにお伺いして、そこでもトドへの応援のお言葉を頂いています。

このブログにもコメントを下さる風ママさん(風ちゃんと鈴ちゃんのママ)から、
素敵なプレゼントが届きました。



トドの写真付きバッグです。
とっても素敵でしょ?
風ママさん、ありがとうございました。
ちょっとお兄さんの風ちゃんも一緒に頑張ろうね。


今、トドが横で私をじっと見つめています。
ずっと、続きますように。

Never give up! って、昔、よく耳にしましたが、今、この心境です。
この英語、昔のTV根性ドラマだったかな。。。。。